『支店長はなぜ死んだか』つづき

(はじめは感想をぐだぐだ書いていたのだけど、どうもあんまり大した話でもないので簡単に)


上前氏は「政府高官・役人・大企業」以外のニュースソースは新聞は扱わないと書いているけれど、刊行から時間がたっているので今では週刊誌発のネタも平気で載るようになっている(小渕優子さんの政治資金の話とか)。ただしこれは権威主義から自由になったとか客観報道主義を脱却したとかいうよりも、たんにタガがはずれただけなんじゃないのという気がしないでもない。


本書で提案されているような「当局の発表べったりでない報道」にかんしては、いまでも実現されてはいない。それをちゃんとやろうとすると紙面のスペースが足りなくなるとか、記事が一読するだけではわかりにくくなってしまうとか、今までの慣例がなかなか変えられないとか、いろんな事情があるとは思いますけども。


ただ物理的なスペースの問題は、いまではインターネットという環境があるのですからどうにでもなるはずなんですよね。たとえば紙の紙面(変な言葉だ)では従来の記事の書き方をしておいて、その完全版というか関連資料として「当局の発表全文」や「当日の某氏の講演全文」をウェブサイトの方に載せて記事の理解を助ける、なんていう方法はいくらでも可能だと思うのです。それやってくれたら有料購読するんだけどなあ、と一読者は思ったのでした。