佐藤純彌『新幹線大爆破』(1975)
9月30日amazonプライムビデオにて鑑賞。
めっちゃおもしろい! 宇津井健がカッコいい。高倉健はさすが。山本圭の活動家がたんなる悪役になってないのは時代だなあ。渡辺文雄、鈴木瑞穂、志村喬、丹波哲郎とみんないい。『シン・ゴジラ』でのオマージュってあのシーンなのね。
途中「もしホントに爆破されたら」という形で新幹線が爆発するシーンが出てくるのだけど、あそこだけミニチュアっぽさ全開だし、特にそういうのを具体的に描かなくても迫力が減ることはなかったと思うので要らなかったのでは。また新幹線の司令室のセットも(現実の司令室に似せてあるのかどうかは知らないけど)あんまりビジュアルに凝っているというふうではないのに全然ちゃっちくは見えない。映画の迫力ってそういうのとは別のところにあるのだなあと思った。
欲をいえば、高倉健側の回想パートが小出しで出てきてその度ちょっと物語が停滞する感があるので、もうちょっと刈り込むかどこか一つにまとめてしまってもよかったんじゃないかと思う。あと結末にいたるきっかけがアレだと、最終的に高倉健のコドモのせいっていう形になっちゃうのでちょっと後味わるいかなーという気が。
いやそれにしてもハリウッドがパクるのもわかる。傑作でした。
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